煩悩寺の変

読んでくれる全ての人へ。
この記事は自分を見失った1人の戦士への追悼の記事であり、ここに書き記す事でその魂を浄化することを目的としてる。
なお、ここに記されることは今は亡き風俗戦士が自ら綴った日記の一部である。


1月28日
とんでもないことが起きた。
私はロリコンだった。
今日私はある夢を見たのだ、
小学生と私が一緒に風呂に入る夢。
なんと恐ろしいことか。
私は深層心理の内に小学生を性的対象と見ていたのだ。
私は自分自身を戒めなければならない。

1月31日
感情が止められない。
会うたびに胸が高鳴ってしまう。
私の異常性癖はもう止められない。
なんとかして彼女に触れようとしてしまう自分が恐ろしい。今日は肩を叩いてしまった。明日はなにをするかわからない。破滅の道は目の前まで迫っている。

2月1日
今日は手に触れてしまった。
目と目が会う瞬間に好きだと気付いてしまった。
もうおしまいだ、私が罪を犯す前に治療を施さなくてはならない。
あまり使いたくはない手段ではあるが…
私は人妻熟女風俗に行く決意をした。


2月2日
何から話したらいいのだろうか。
全て包み隠さず話すためには心を整理する時間が必要だろう。
私はホテルの一室で44歳を待っていた。心の中では期待はしてない。概ねおばさんがやってくると思っていたのだ。覚悟はしているつもりでいたが、これこそ私の弱さ、甘さだったのかもしれない。
扉が開く、その先には
阿佐ヶ谷姉妹、幻の3人目がいた。
少し目のでかい阿佐ヶ谷姉妹だと思っていただければ98%再現できている。
この時点ですでに死を覚悟した。私は自分の見通しの甘さが恐ろしくなったのだ。

すでに目の前まで漆黒の死が迫っている。
死は残酷なまでに止まることを知らない。
支払いを済ませた後はすぐさま息の根を止めるかの如く接吻を行ってきた。口中に広がる歯磨き粉の味とカサカサの唇、ザラザラの舌はきっと牛の舌はこうなってるんだと思わせる。
この化け物め、後ろ姿ならまだましかと思えば尻が二段になってやがった。
挙げ句の果てに背中にはイボまでついてやがる。引っ込まないかと思ってしっかり押してやったよ。
体に触れば毛虫かこいつはと思うほど主張するうぶ毛の数々。
何もかもが地獄。思い出すだけでも吐き気が込み上げてきた。
44歳は嘘だ。
確実にこいつは半世紀生きてやがる。
こいつは「人間五十年下天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり」を詠み終えてもなお生きてやがる。

60分のうちおそらく30分は瞳を閉じて深田恭子を思い描いていたであろう。
心の中で必死に「帰って!」と願う。
声を出すな殺すぞ。喉元まで出かかった言葉を飲み込み、乳首を舐めてもらうことで声を封殺した。
でも想いだけでは人は救えない。
力がないとダメなんだ。
汚い老婆との濃厚な60分は人生の中で1番長い60分だった。
1つわかったことはちんこは年齢関係なくいけるということである。末恐ろしい奴だ。
しかし心の傷は深い。
レイプ被害者の心情を理解した気がする。
大人の階段には棘が仕込まれていたんだ。

好奇心が人を殺すとはうまく言ったもんだと感心する。
私はこの日この場所で死んだのだ。
今ここにあるのは魂の抜け殻、死体がいるだけである。
私はこの肉体にピリオドを打たねばならない。
中年女性を見るたびに醜悪な老婆を思い出し殺意が湧いてくる。
少子高齢化の進む世の中でこの呪いを浴びたことは致命的だ。
生きてはいけない。
街中のババアが全て憎い。
私が死ぬのが先か、それとも私が中年女性を殺すのが先か。

私はせめて人間らしく死にたい。
だから今日は肩こりをドアノブを使って治そうと思う。

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