ピンポンドライブを読んで思ったこと。
ピンポンドライブ全3巻を読み終わった。
そこには何もなかった。
打ち切り既定路線で始まったんじゃないかと思うぐらいポンポン進む試合、大会、特訓(というよりこれらのほとんどはキンクリされている)
試合の描写も中途半端だしかといって対人関係に重点を置くわけでもない。
これでは読者は何を楽しみにして読めばいいのかわからない。
オタクの悪い癖でどうしてもピンポンと比べてしまう。
いや、最初は新しいピンポンが読みたくて買ったわけではないのだ。
ただ少女漫画で卓球これは意外と面白いかもしれない、そういった気持ちだった。
ただどうしてもいろんな作品と、被る。
父親のせいで卓球を楽しいと思えない人だったり卓球を楽しむ心が最強だったりラケットをぶっ飛ばすわ返した球が絶対そいつの元に集まるわ…
これもただの難癖であることは重々承知である。
ただそれならそれでもっとやりようがあったんじゃないかと思ってしまうのである。
スポーツ漫画の醍醐味というものを考えてみたときチームメイトやライバルが主人公との試合や練習を通じてどんどんそのキャラが明らかになっていき、読者は各々好きなキャラやチームを見つけ楽しむことが出来ることだろうと思う。
しかし、これには試合運びや強敵に対する奇策などある程度そのスポーツに対する知識や経験が必要であり未経験者が題材にするには些か難しいのではないかと素人は思ってしまう。
では、未経験者が漫画にするにはどうすればいいのか?
それはアストロ球団に代表されるような必殺技入り乱れるスポーツ漫画にすれば「そういうスポーツ」として納得できる。
本当はピンポンドライブもその才能の鱗片は見せていたのだ。
唐突にヘリコプターから落ちてくる部員に強さを誇張するために5対1で卓球したりする人がいたり…
だから個人的にはその方向で伸ばしてほしかった。
作者も多分悩んだのだろう。二巻まではそういう無茶苦茶さと真面目さが入り混じっている感じはしていた。
しかし3巻、まさかの真面目モードに突入。
急にツッツキとか言われても困りますよ。
逆方向に振ればまだ面白い作品になったかもしれない、そう思ってしまうのである。
というか連載紙的に読むのは小学校低学年くらいだろ!?アイカツとかプリパラとかナチュラルに頭狂ってるのが人気出るんだから頭狂った卓球すればいいんだよ!
作者の次回作に期待である。
卓球の扉は、開いているぞ。
追伸 最近真田丸を途中から見始めました。草刈正雄がかっこいいです。
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